自分を惨めに思う瞬間(アンリアルライフ)
今年からゲーム日記でもつけようかなと一念発起しました。
多分三日坊主なので適当にやっていきません。
先日クリアしたゲームは↓
※ジャンルがノベルゲーに近いものがあるのでがっつりネタバレあります。
クリア済みorプレイ予定ない人は見たらいいのではないでしょうか。
(ただし未プレイだとよく分からないような書き方してます)
ゲーム全体の感想(システム・ストーリー等評価点)
・グラフィック(ドット絵)・サウンド等はとてもよかった。
・グラフィック・寄り道要素等に小ネタが多いのも良い点。
・ストーリーについては後述。内容は理解しやすい。
・一部パズル要素あり。自分はノーヒントで解けたのでそこまで難しくはないかも?
印象に残った点
※以下ストーリーのネタバレになるため、注意
・主人公のハルの言動が印象深い。ハルが病んでしまう原因はある意味ではありきたり(小説とかではよく見るよね)なのだが、それゆえの「ある行動」を基にしてゲーム世界が作られているというのは、面白いと思う。
・さらに、そのゲーム世界の悪役がもう一人の自分というのも、まあありきたりと言ってしまえばそうなのかもしれない。明確に提示されるのはそれだけなのだが、では他の登場人物は何であったのかが疑問である。
・一つ仮説を立てるならば、その世界の住人は、主人公(orセンセイ)の無意識的な人格を宿している可能性がある。自分の記憶を世界から追体験しているならそれも有り得るか。もちろんベースが「お話」にあることに間違いはないだろうが。
・さてTRUEエンド辺りのストーリーラインに戻るが、分裂した人格である「わたし」に全ての悪感情を押し付けてのうのうと過ごしていることが許せず、つらい出来事から逃げている自身を惨めに感じていること―この辺りが核心であるが―そのあたりはとても共感できる箇所であったと思う。
・自分が自分のことを惨めに思う瞬間は人それぞれではあるものの、それに対抗しよう、克服しようと向き合い続けていると心が壊れてしまう。だから、もう一人の自分という人格を作ってソイツに全部を押し付けてしまう、広義でいうところの見てみないふりをする。このサイクルで悪感情は溜まっていく。
・結局のところハルのように、そのままを肯定するというのが一番の解決策足りうるものだと思う(できるかどうかは別として)。そういう意味でストーリーラインは非常に腑に落ちるものがあった。
・唯一面食らった点として、終盤のSF気味の展開は少し感情移入しにくいかな…若干ファンタジー的世界にガチの学問を持ち込んだようなきらいがあるので。
・どうでもいいけど、「わたし」との最後の対話シーンでの、「惨めかどうかは、自分で決める」のセリフでサム8を思い出して笑ってしまったのが非常に腹立たしかった(自分が悪い)
・わたしはこのまま一人ですか?
総評
全部良い。
今までやってきたゲームだと「Oneshot」に性質は近い。ストーリーは全然違うけど。
何よりどちらも主人公が可愛いという共通点があるのでおすすめです。